大石あきこ議員、橋下徹に完全勝訴 判決文にあったメディアに対する宿題とは何か?【篁五郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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大石あきこ議員、橋下徹に完全勝訴 判決文にあったメディアに対する宿題とは何か?【篁五郎】

【橋下裁判・判決】 #大石あきこ橋下徹に訴えられたってよ 2024年1月31日 記者会見LIVE配信より画像引用

 

■勝訴した大石議員は判決後に記者会見で橋下氏へ提言

 

 大石議員は判決後、大阪市内で記者会見を開き、会見の模様をYouTubeで生配信。大石議員本人は当日衆議院本会議があったため裁判には欠席をし、弁護団のみが出廷。一方、原告の橋下氏側は代理人も出席しなかったという。

 判決を聞いた大石議員はリモートで記者会見に参加し、集まった記者に対してコメントを述べた。

 「橋下さんは職員と府民を分断してると私が最初に言ったのが2008年です。そこから府庁の中で、大阪府庁を少しでも良くしたいという思いと、その逆を行く橋下府政と維新の会と戦ってきたつもりです。それ以来の取り組みの成果といいますか、マスコミまで萎縮させて、その結果、大阪府政っていうのがどんどん悪くなるんだと。

 それは国政でも同じなんだっていう私の言論活動の一つの成果だと思っています。これはもちろん私の成果より、弁護士の先生をはじめとして、たくさんの方に支持していただいて、または心あるマスコミの記者の方々も、私によく言ってくれたって思ってる人もきっといると信じています。

 言論を保障する中で、自由な言動の中で不正ですとか国政が検証されていく、まともになっていくっていう、そのようなジャーナリズムですとか言論活動っていうのを、私もこれからも守っていきたいと思っています。橋下徹さんが訴えてきたけど、判決の結果としては橋下さんが知事とか市長時代にやってきたっていうことが明らかになって事実を認定されたんだと私は受けとめております。

 私から橋下さんに言えることは反省してほしい。首長というのは、自分のやってきたことっていうのを、周りにいろんな形で検証されるのが当たり前のことです。真摯に受け止めていただきたいなと思います」

 政治家・橋下徹に対して厳しく評価し、訴訟を起こしたことに対して自省を求めた。

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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